7/15(火)北日本新聞朝刊

 

7月19日(土)より富山県高岡文化ホール(3Fギャラリー)にて富山県初の鶴田一郎美人画展を開催致します。

そして7月15日(火)の北日本新聞朝刊に案内広告の折込が決まりました。

折込地域は高岡市内となっております。

高岡市の皆様、是非チェックしてください!

 

↓展示作品(原画作品)に追加情報がございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場は「富山県高岡文化ホール 3Fギャラリー」となります。

会期は7/19(土)から7/21(月)まで

時間は

7/19 12:00から18:00

7/20       9:30から18:00

7/21   9:30から16:00(最終日は15時頃より搬出作業に入る事も                                                                          ありますので最終日はお早めにお越しください)

初の富山県での開催となります。

富山県も北陸新幹線が開通して一気に人気の旅行先となりました。

北陸では石川県金沢市での開催がありますが、金沢展では大変多くの方にご来場を頂いた経緯があります。

富山県高岡市での初開催も多くの皆様にお越し頂き本物の凄さを感じて頂けると幸甚です。

宜しくお願い申し上げます。


展示作品(予定)の一部ですが、ご案内です。

「 Graceful Big Hat Yellow」 (オリジナル原画)

大変貴重な作家オリジナルの原画作品です。顔の表情・色使い、髪のラインや線の細やかさ、近くで見ると圧倒される美しさに感動します!そんな作家自ら描いた作品をご覧頂けます。

ネットの画像で見るのとは全然違います。

是非、一度間近で原画作品をご覧になってください!!

*今展ではご希望のされる方にはご予約も可能ですので、是非会場にてご覧頂いてスタッフにお尋ねください。

追加

今回、富山県初開催という事で株式会社鶴田一郎事務所様のご好意により・・ノエビアCMに実際に使用されました原画作品(1994年制作)を展示させて頂きます。

なかなか当時の原画作品が公開される事は現在ございませんので、是非会場にてご覧ください!

迫力&感動間違い無しの作品となっております。

 


 

展示予定の版画作品の一部です。

「夢で逢いましょう」(ジクレ)

 

 

 

「婀娜女〜アダージョ〜」(ジクレ)

 

「chat noir(シャ・ノワール)」(ジクレ)

 

 

「ジャパンブラックヘアー」(ジクレ)

 

 

 

後れ毛(SE)(ジクレ+手彩)

大変貴重な手書きの入ったスペシャルエディションです。

残り僅か数枚となっております。

 

「あなたへ」(ジクレ)

 


販売予定のグッズのご案内です。

・グッズは下記のように販売予定でございます。数に限りがございますので無くなり次第終了させて頂きます。また売り切れにつき、絵柄の内容の変更もございますのでご了承ください。

 

*カード決済も可能ですし、勿論現金も可能です。(おつりは用意しておりますが、なるべく1万円札以外でお支払い頂けると助かります)

 

アートフレームに待望の新作登場!「選べるプラス1シート」なら2種類の絵柄が楽しめます!
● アクリルフレーム(卓上・壁掛け両用タイプ)の色は、クリアまたはスモークの2色です。

フレーム クリアタイプ11000円 スモークタイプ12000円

● 【選べるプラス1シート】とは、アートフレーム1点の金額に+2000円で、お好きな絵柄をもう1枚 お選びいただける商品です。
絵柄は、新作3点を含む 全10種類です

「Memory of Sepia」 「ジャパングラックヘア Flower」 「ジャパンブラックヘア Gold「蕾(つぼみ)」「永遠の愛」 「スプリング・ブリーズ」 「エメラルドの瞳」 「リリー」等

 

アートフレーム

 


クリアファイルA4

ポストカードセット

 

 

鶴田一郎美人画集   5500円

ミューズ達の祈り図録集        3080円

 

画集類グッズ類の詳細は会場にてご確認ください。(グッズの内容は変更になる事もございますので、ご了承ください。)

*数に限りがございますので無くなり次第終了とさせて頂きます。ご了承の程お願い申し上げます


愛知県,愛知,名古屋市,名古屋市昭和区,豊明市,大府市,一宮市,瀬戸市,春日井市,江南市,日進市,清須市,長久手市,愛西市,あま市,半田市,東海市,知多市,岡崎市,刈谷市,豊田市,安城市,西尾市,知立市,みよし市,豊橋市,新城市,田原市,名古屋,岐阜県,岐阜市,多治見市,土岐市,美濃加茂市,羽島市,三重県,四日市市,鈴鹿市,亀山市,静岡市,神奈川県,東京都,東京,銀座,新宿,鎌倉市,高松市,石川県,金沢市,富山県,高岡市,美術,展示会,美術品,絵画,版画,陶器,木彫,ブロンズ,鶴田一郎,ガラス工芸品,買取,高価買取,オークション,原画,委託販売,彫刻,美術品,買取,版画買取,絵画買取,田村和彦,原画価格,鶴田一郎価格,美術館,画廊,鶴田一郎,展示会,artbond,ARTBOND,アートボンド,美人画,現代の琳派,代表取締役田村和彦,KAZUHIKO TAMURA,kazuhiko tamura,名古屋市 田村和彦,名古屋 田村和彦,

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「近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳」

 

本日は、いよいよ明日から愛知県美術館にて開催されます素敵な企画展のご案内です。

「西の栖鳳、東の大観」と言われる程に近代美術史には欠かせない重要な画家でございます。

これは必見です。

是非ご覧下さい!

 

 

《虎・獅子図》1901年 紙本金地墨画淡彩 三重県立美術館【通期展示】

 

 

 

《若き家鴨》1937年 紙本着色 京都国立近代美術館【前期展示】

 

 

《小春》
1927年 絹本着色
海の見える杜美術館【後期展示】

 

このたび、愛知県美術館では、企画展「近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳」を開催します。

「西の栖鳳・東の大観」──近代京都画壇の筆頭格として東京の横山大観と並び称された竹内栖鳳は、元治元年(1864)、幕末の京都に生まれました。画家たちが時代に即した新しい絵画を模索していた明治初期、円山応挙や呉春の流れをくむ円山・四条派から出発した栖鳳もまた、伝統の継承だけにとどまらない新しい日本画を描こうと試行錯誤しました。

従来の日本絵画の枠組みにおさまらない栖鳳の挑戦は、ときに批判の対象となりました。

しかし栖鳳は絶え間ない修練に裏打ちされた抜群の筆技を下地とし、次々と新機軸を打ち出して、伝承と革新の双方を体現していったのです。

さらに栖鳳は上村松園(うえむら・しょうえん)や土田麦僊(つちだ・ばくせん)をはじめ多くの優秀な次世代を育てました。

明治・大正・昭和を駆け抜け、創作者として先頭を進み、教育者として後進の範となった近代日本画のトップランナー・竹内栖鳳。

本展では、《絵になる最初》(重要文化財 京都市美術館)などの代表作をはじめとする初期から晩年までの作品や資料を通して、栖鳳の画業を振り返るとともに、その表現世界の多様さをご紹介します。

※会期中一部展示替えあり
前期:7月4日(金)〜7月27日(日)
後期:7月29日(火)〜8月17日(日)

 

スケジュール 2025年7月4日(金)〜2025年8月17日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 18:00
金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
7月21日、8月11日は開館
7月22日、8月12日は休館
入場料 一般 1800円、大学生・高校生 1200円、中学生以下 無料
展覧会URL https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/seiho/
会場 愛知県美術館
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/index.html
住所 〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2

アクセス 地下鉄名城線・東山線栄駅4番出口より徒歩2分、名鉄瀬戸線栄町駅4番出口より徒歩2分

「大カプコン展-世界を魅了するゲームクリエイション」

いよいよ7/5より名古屋市美術館にて開催されます素敵な企画展のご案内です。

個人的にあまりゲームには縁はなかったのですが、当時友達からのプッシュでバイオハザードⅠはやりました(>_<)怖

カプコンのゲームには、お世話になった方も多いのでは!!

期間中は、いろいろな企画があるようです☺

是非、ご覧ください!!

 

*画像はイメージです

 

*画像はイメージです

 

家庭用ゲーム機の登場から約半世紀—— ドット絵から始まった「ビデオゲーム」は、いまや映画と肩を並べるような美しい映像によって多くの新しい世界を生み出しています。

私たちの生活に広く浸透し大衆文化の一部になったゲームはいまや、テクノロジーと表現の領域を横断し、クリエイターの創造力と個性が発揮される総合芸術であると言えるのではないでしょうか。

1983年の創業から世界的ゲームソフトメーカーに成長した現在まで、その本社を大阪に置くカプコンは、対戦格闘ゲームの歴史を築いてきた『ストリートファイター』シリーズや、サバイバルホラーゲームの金字塔『バイオハザード』シリーズ、社会現象となった『モンスターハンター』シリーズなど、多くの人気タイトルを開発してきました。

本展では開発者たちの「手」による企画書や原画、ポスターやパッケージなどのグラフィックワーク、体験型コンテンツ、最新技術など、ゲーム誕生の壮大なプロセスとそこに関わるクリエイターたちの想像力と実現力に迫り、日本のみならず世界を熱狂させ続けるカプコンのゲームクリエイションに着目し、日本が誇るゲーム文化をあらためて捉えなおす機会を創出します。

 

スケジュール 2025年7月5日(土)〜2025年9月7日(日)

開館情報

時間
9:30 〜 17:00
金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
7月22日は休館
7月21日、8月11日は開館
入場料 一般 2500円、大学生・高校生 1800円、中学生・小学生 500円、未就学児 無料
展覧会URL https://daicapcomten.jp/index.html
会場 名古屋市美術館
https://art-museum.city.nagoya.jp
住所 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-17-25

アクセス 地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅5番出口より徒歩8分、地下鉄鶴舞線大須観音駅2番出口より徒歩7分、地下鉄名城線矢場町駅4番出口より徒歩10分

「橋口五葉のデザイン世界 ―夏目漱石本の装幀から新板画へ―」

本日は愛知県碧南市にございます碧南市藤井達吉現代美術館にて開催されます素敵な企画展のご案内です。

明治末から大正期にかけて文学書の装幀作家、浮世絵研究者として活躍しましたが、最晩年に新版画作家として新境地を開こうとした矢先に急死した橋口五葉の企画展です。

是非ご覧下さい!

 

 

書籍の装幀や新板画の先駆者として知られる橋口五葉(1881-1921)が亡くなり、100年が経過しました。

当初は上京して橋本雅邦に日本画を学び、次いで遠縁の黒田清輝の勧めで白馬会研究所に移り、油彩画の修業に励みます。

やがて東京美術学校に進学すると、在学中に兄・貢の紹介で、夏目漱石の知遇を受け、雑誌「ホトトギス」の表紙絵を手はじめに漱石の出世作「吾輩ハ猫デアル」の表紙絵や挿絵・装幀を担当し、一躍脚光を浴びることになり、その後も「三四郎」や「門」などの傑作を多数手がけ、書籍の装幀・挿絵という新たなジャンルを切り開きました。

また、錦絵研究にも取り組み、様々な研究論文を発表するだけでなく、自ら彫師や摺師を監督して江戸期の浮世絵を復刻しました。

さらに「浴場の女」(渡辺版画)を刊行して新版画運動の旗手となりました。

本展では、初期の絵画をはじめ、書籍の装幀や挿絵、素描や木版画、さらに復刻された浮世絵などを一堂に展示し、漱石との深い親交にも焦点を当てながら、洒脱なデザイン世界を中心に五葉の多岐にわたる創作活動を紹介します。

橋口五葉による夏目漱石著作の装幀 個人蔵(千葉市美術館寄託ほか) 撮影:上野則宏

 

スケジュール 2025年7月23日(水)〜2025年8月31日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 17:00
休館日
月曜日
8月11日は開館
8月12日は休館
入場料 一般 1000円、大学生・高校生 800円、中学生以下 無料
展覧会URL https://www.city.hekinan.lg.jp/museum/event_guide/kikakuten/22720.html
会場 碧南市藤井達吉現代美術館
https://www.city.hekinan.lg.jp/museum
住所 〒447-0847 愛知県碧南市音羽町1-1

アクセス 名鉄三河線碧南駅より徒歩4分

国際芸術祭「あいち2025」灰と薔薇のあいまに

本日のご案内は・・・早3年が経ちます・・・・本年、国際芸術祭が開催されます。

 

国際芸術祭「あいち」とは

2010年から3年ごとに開催する「あいち」の国際芸術祭は、現代美術を基軸に、パフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなど、ジャンルを横断しながら多様なアートの表現を発信しています。「あいち2025」では国内外から様々なバックグラウンドを持ち活動する61組のアーティストが参加し、美術館や劇場、まちなかで作品やプログラムを展示・実施します。

 

みどころ

灰と薔薇の「あいま」で、「来るべき世界」を考える

今回の芸術祭のテーマである「灰と薔薇のあいまに」は、現代アラブ世界を代表する詩人・アドニスの詩の一節からとったものです。戦争の惨禍を目の当たりにしたアドニスは、そのことによる環境破壊を嘆きましたが、同時に破壊の先に希望をも見出しました。私たちが今生きているこの世界では、人間と環境のあいだに深刻な問題が浮上しており、両者の溝はますます深まる一方です。こうした複雑に絡み合う人間と環境との関係を、国家や領土、民族といった人間中心の視点からではなく、地質学的な時間軸から考察することで、本芸術祭は、両者が互いに信頼し、育み、補い合うための道を探ります。そしてまた、灰(終末論)か薔薇(楽観論)かという極端な二項対立の議論を中心に据えることなく、その「あいま」にあるニュアンスに富んだ思考で世界を解きほぐそうと試みます。

多様化・多角化するアーティストの制作背景

「あいち2025」のテーマに共鳴する61組の参加アーティストは、多様なバックグラウンドを持っています。国内出身26組を含むアジアのアーティストに加え、中東、アフリカ、中南米など非欧米圏のアーティストを多数紹介するのも大きな特徴です。また、先住民族にルーツを持つアーティストや、さまざまな理由で出身地域とは異なる場所で活動しているアーティストのように、自らの社会的・文化的アイデンティティを見つめ直しながら表現を模索するアーティストも数多く含まれます。アートといってもその表現方法は実に多様であり、社会で起こっているさまざまな事柄と密接に結びついています。こうしたアーティストたちの多様な実践は、これまで欧米中心に紡がれてきた歴史を解きほぐし、複雑化していく世の中を新たな角度から見る・考える多くのきっかけを作ります。

千年続く「やきもの」の伝統を育む瀬戸の地域資源

「やきもの」のまちとして知られる瀬戸市は、陶土をはじめとする豊かな地域資源を持ち、それが人々の生活と密接に結び付いています。この地域ならではの素材や資源を用いた、千年もの歴史を刻む地場産業は、地域の誇りの源です。かつて陶磁製品の生産に伴い生み出された灰のように黒く染まった空や白く濁った川、木を失った里山は、環境の汚染や破壊である一方で、まちの繁栄の象徴でもありました。こうした産業のあり方は、人間と環境の関係についてさまざまな思考への道を開いてくれます。

開催概要

テーマ

灰と薔薇のあいまに
A Time Between Ashes and Roses

会期

2025年9月13日(土)から11月30日(日)[79日間]

主な会場

芸術監督

Hoor Al Qasimi(フール・アル・カシミ)
[シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ協会(IBA)会長]

主催

国際芸術祭「あいち」組織委員会
[会長 大林剛郎(株式会社大林組取締役会長 兼 取締役会議長)]

事業展開

現代美術
  • 国内外のアーティストの作品展示などで、国際色豊かな現代美術を紹介します。
  • 愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターや、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなかでの作品展示など、県内での広域展開を図ります。
パフォーミングアーツ
  • 国内外の先鋭的な演劇、ダンスなどの舞台芸術作品を、愛知芸術文化センターを中心に上演します。
ラーニング
  • 幅広い層を対象とした様々な「ラーニング・プログラム」を実施します。
連携事業
  • 県内の芸術大学を始め、多様な主体との連携による事業を展開します。
  • 参加アーティストによる短期間の巡回展示を県内数か所で開催します。

テーマ/コンセプト

灰と薔薇のあいまに

枯れ木に花は咲くのか
灰と薔薇の間の時が来る
すべてが消え去り
すべてが再び始まるときに※1

モダニズムの詩人アドニスは、1967年の第3次中東戦争の後、アラブ世界を覆う灰の圧倒的な存在に疑問を投げかけ、自身を取り巻く環境破壊を嘆きました。アドニスの詩において、灰は自然分解の結果生じるものではなく、人間の活動による産物、つまり無分別な暴力、戦争、殺戮の結果なのです。環境に刻まれた痕跡を通して戦争を視覚化することで、アドニスは、直接的な因果関係や現代的な領土主義の理解ではなく、地質学的かつ永続的な時間軸を通して戦争の遺産を物語ります。したがって、アドニスにとってそれはただ暗いばかりではありません。消滅の後には開花が続くからです。

この感情は、再生と復活のためには必ず破壊と死が先行するということ、そして人類の繁栄のためには、恐怖を耐え忍びながらその道を歩まなければならないという、一般的な心理的概念を表しています。アドニスは、希望と絶望の感情と闘いながら、新たな未来、現在と過去に結びつく恐怖から解放された未来を思い描きます。戦争を国家、民族、部族、人間中心的なものよりも、集合体としての環境という視点から理解しようとすることで、アドニスは戦争の多様な顔を強調します。すなわち、人類が引き起こした戦争、地球に対する戦争、私たち自身の内なる戦争、他者との戦争、ヒエラルキー・服従・抑圧・飢饉・飢餓・搾取をめぐる象徴としての戦争、資源とエネルギーをめぐる戦争、所有権や著作権をめぐる戦争、希望・夢・想像力をかけた戦争などです。

観察者、目撃者として戦争と破壊を経験したアドニスがこの詩を書いた政治的背景は、私たちの現在の経験にも根差しており、この芸術祭ではそれをさらに拡張しています。「灰と薔薇のあいまに」というテーマにおいて、私は人間が作り出した環境の複雑に絡み合った関係を考えるために、灰か薔薇かの極端な二項対立も、両者の間の究極の境界線も選ばないことにしました。むしろ、啓蒙思想の知識文化から受け継がれた両者の境に疑問を投げかけ、人間と環境が交わる状態、条件、度合いを想定します。今回の芸術祭では、戦争と希望という両極のいずれでもなく、その間にある私たちの環境の極端な状態を受け止めながら、人間と環境の間にあると思われている双方向の道を解体する可能性を探ります。

「灰と薔薇のあいまに」において、私は、人間と自然の関係についての規範的な枠組みとは異なる問いを投げかけます。すなわち、人間が自然を変質させているのでしょうか、それとも自然が人間を変質させているのでしょうか。人間とは単なる生体物質なのでしょうか。内面的で心理的な人間と、外面的で植物的な世界との間に明確な区別はあるのでしょうか。人間と環境の現代的な関係に取り組むとき、人新世から資本新世、プランテーション新世、クトゥルー新世※2といった規範的な概念を受け入れ、批判するしか方法はないのでしょうか。芸術作品や展覧会制作は、未知の場所としての環境にアプローチし、新たな物語を発掘し、別の視点を見つけることができるのでしょうか。

第6回となる国際芸術祭「あいち2025」では、人間と環境の関係を見つめ、これまでとは別の、その土地に根差した固有の組み合わせを掘り起こしたいと考えました。農業が機械化され領土が金融化される以前には、世界の至るところで共同体が自然を管理し、環境景観との相互関係を発展させていました。そうした共同体は、自然の権利や保護を意識し、それを取り巻く動植物の生息地との間に親近感を感じて、互いに信頼し、育み、補い合う道を築いていました。この芸術祭では、そのような枠組みを現代的な芸術実践の一部として歓迎します。

このキュレトリアルなアプローチは、人間の痕跡が刻まれた複合体としての環境という現代的な想像力とは異なる、環境と共にある想像力の上に成り立っており、またそれを育むものでもあります。農業、化石燃料の採掘、深海採掘、資源の略奪、原料となる天然資源の開発といった活動が、帝国主義的な構造から受け継がれた成長中心の考え方と同様に、人間が環境に対して絶えずダメージを与えるシステムを構築し、また人間が環境に依存する危険な構造を発展させてきたことは、周知のとおりです。加えて、環境に関する私たちの知識は人間中心的であり、自分たちの利益のために環境を変質・改造することができる存在として、人間を人間以外の生命体よりも優位に置いています。

人間は、原材料を収奪できる空間へと環境を均す専門技術を持ったエンジニアであるだけでなく、人類の間に存在する不平等を再強化してもいます。今日私たちが占有している環境は、ある共同体が他の共同体よりも恩恵を受け、その生活の質が高まるように、異質化され、細分化され、分類され、モデル化されています。現在のグリーンエネルギー化の言説もまた、片方の半球にいる人々のためのものであり、他方で環境回復のために欠かせない方策の恩恵を受けることのできない共同体が、世界中至るところに存在しているように思われます。このように、今日の人間と環境にまつわる実践の多くは、人種、社会、差別についての知識や考え方を何度も繰り返しているのです。

この結果、地球上の多くの地域が、何世紀にもわたって資源を採掘してきた植民地帝国の名残を生き、多国籍の食料・エネルギー・農業企業によって身動きが取れない現状に直面しています。こうした共同体の多くは、西側世界の植民地の遺産が作り出した人間と環境の関係から不当に大きな影響を受けており、そのような現在の都市と市民の構造は、私たちが今目にしている地球規模の変化の不可避的な原因となっているのです。そうした変化は、絶え間なく続く先住民族の大量虐殺と領土の略奪、植民地化された領土での数十年にわたる核実験、そして生活環境の壊滅的な喪失と人々の屈辱をもたらした、プランテーションや鉱山での強制労働の暴力とトラウマといった遺産の上に存在しています。このことは、私たちの寿命よりも長いスパンで感じられるようなかたちでこの惑星の地質を変え、そして今もなお変え続けており、人類そのものの生存に深刻な影響を及ぼしています。

今回の芸術祭では、現在の人間と環境の関係に関する一筋縄ではいかない物語や研究を念頭に置きながらも、私たちが直面している極端な終末論も楽観論も中心としないことを目指しています。私は、環境正義※3に関する対話に複雑さを重ねることによってのみ、私たちが自らの責任に向き合い、その不正義への加担に気づくことができるのだと考えています。ヒエラルキーの押しつけや偏った読み方を避けるために、世界中からアーティストやコレクティブを招き、私たちが生きる環境について既に語られている、そしてまだ見ぬ物語を表現するのです。アドニスが想像したように、試練を乗り越えて死や破壊に耐えるからこそ自然は回復力を持つのでしょうか。それとも、生命を奪われ機械化された空疎な気候フィクション※4が表現するディストピア的で黙示録的な未来像が、今まさに私たちが生きる現実なのでしょうか。

愛知県に根差した今回の芸術祭には、灰と薔薇の間にある日本独自の環境に対する想像力も組み込まれます。愛知県は陶磁製品の産地として、瀬戸市は「せともの」の生産地として知られています。周囲の環境から得た素材や資源を用いるこれらの地場産業は、アーティストたちの新作の中にも立ち現れてくるでしょう。こうした産業は、地域の誇りの源であり、人間と環境の関係についての新たなモデルを模索する本芸術祭の支柱となります。たとえばこの地では、歴史的な写真や資料で目にする陶磁製品の生産によって作り出された灰のような黒い空は、環境の汚染や破壊よりも、むしろ繁栄を意味していました。このように普遍主義的な人新世という人間中心の批評の視点から脱却する時、技術、地域に根差した知識、帝国の歴史、環境に対する想像力について、どのような思考が浮かび上がってくるのでしょうか。地場産業や地域遺産は、人間と環境の複雑に絡み合った関係について、新たな、幅を持った思考への道を開くのでしょうか。

今回の芸術祭ではさらに、手塚治虫の『来るべき世界』を始め、日本の大衆文化、小説、映画、音楽のさまざまなシーンや事例もまた参照します。手塚の物語では、アメリカ合衆国とソビエト連邦になぞらえた国同士の緊迫した関係が原爆の開発競争──それは日本の現代化と環境の状態に深く絡んだ歴史でもあります──を招き、偶然にも「フウムーン」と呼ばれる突然変異の動物種を生み出してしまいます。フウムーンは人間を超える能力と知性を持ち、多くの動物と少数の人々を地球から避難させる作戦を考えます。自然と人間の副産物であるフウムーンが、窮地を救うためにやって来るわけです。

『来るべき世界』は、今回の芸術祭のテーマとアドニスの詩に共鳴しつつ、終末と開花の間を横断します。愛知県という地域性、アドニスや手塚といった作家への参照、そして参加アーティストたちが共に示すのは、「灰と薔薇のあいまに」を掲げるこの芸術祭が、幅を持った考え方、有限なもの、そして中間にある状態を採り入れることによって、当然視されてきた位置づけやヒエラルキーを解きほぐせるということなのです。

国際芸術祭「あいち2025」芸術監督
フール・アル・カシミ

  • ※1Adonis, “An Introduction to the History of the Petty Kings,” A Time Between Ashes and Roses, 1970.
  • ※2人新世とは、人類が地球の環境を激変させた近現代を、地質年代として指す言葉。それに対し、深刻な環境破壊を招いたのは人類全体ではなく資本主義やプランテーション化を伴う植民地主義だとする立場(資本新世、プランテーション新世)や、そもそも人類を中心に据えずに、あらゆる種類の生物や非生物から精霊や神話の登場人物までが、堆肥のように共に混じりながら「地下世界に(chthonic)」生きるべきだという立場(クトゥルー新世)がある。
  • ※3出自や所得の多寡にかかわらず公平に安全な環境で暮らす権利を持つこと。
  • ※4気候変動がもたらす悪影響にまつわるフィクション。

企画体制

芸術監督

フール・アル・カシミ

Hoor Al Qasimi[シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター/国際ビエンナーレ協会(IBA)会長]

photo:
SEBASTIAN BÖTTCHER

アラブ首長国連邦をはじめ中東、そして世界中のアートを繋ぐ支援者として、2009年にシャルジャ美術財団を設立し、現在は理事長兼ディレクターを務める。新たな試みやイノベーションの支援に情熱を注ぎ、国際巡回展をはじめ、レジデンス・プログラム、コミッション・ワークや制作助成、パフォーマンスや映画のフェスティバル、建築物の調査や保存、幅広い年齢層に向けた教育プログラムまで、同財団の活動領域を広げてきた。
第6回シャルジャ・ビエンナーレ(2003)の共同キュレーターとなって以来、同ビエンナーレのディレクターを務め、2023年の第15回シャルジャ・ビエンナーレのキュレーターに就任。また、2017年には国際ビエンナーレ協会会長に選出された他、シャルジャのアフリカ・インスティテュート会長や建築トリエンナーレ会長兼ディレクターとしても活動。過去にはMoMA PS1(ニューヨーク)やユーレンス現代美術センター(北京)などのボードメンバーも歴任。

学芸統括

飯田志保子

Iida Shihoko[キュレーター]

photo:
ToLoLo studio

東京都生まれ。名古屋市在住。1998年の開館準備期から11年間東京オペラシティアートギャラリーに勤務。2009年から2011年までブリスベンのクイーンズランド州立美術館/現代美術館内の研究機関に客員キュレーターとして在籍。韓国国立現代美術館2011年度インターナショナル・フェローシップ・リサーチャー。アジア地域の現代美術、共同企画、芸術文化制度と社会の関係に関心を持ち、ソウル、豪州複数都市、ニューデリー、ジャカルタ、ミラノで共同企画を実践。第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012、あいちトリエンナーレ2013、札幌国際芸術祭2014キュレーター、あいちトリエンナーレ2019、国際芸術祭「あいち2022」チーフ・キュレーター(学芸統括)を務めた他、2014年から2018年まで東京藝術大学准教授。国際美術館会議(CIMAM)会員、国際ビエンナーレ協会(IBA)会員、美術評論家連盟(AICA)会員。

キュレーター(現代美術)

入澤聖明

Irizawa Masaaki[愛知県陶磁美術館学芸員]

大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程芸術学領域修了。京都国立近代美術館キュレトリアル・インターンシップを経て、2015年から2017年までアサヒグループ(旧アサヒビール)大山崎山荘美術館で学芸員として勤務。2018年より現職。専門は日本の近・現代陶芸史。芸術表現としての陶芸だけでなく、産業的な視点も軸として展覧会を企画。近年の主な担当展に「異才 辻晉堂の陶彫—陶芸であらざるの造形から」(2020年)、「昭和レトロモダン―洋食器とデザイン画」(2022年)、「やきもの現代考—内⇄外—」(2022年)、「ホモ・ファーベルの断片」(2022年)。その他、西枝財団キュレーター助成事業として「Dividing Line – Connecting Line」(2013年/川井遊木 共同企画)に参画。

キュレーター(パフォーミングアーツ)

中村茜

Nakamura Akane[パフォーミングアーツ・プロデューサー]

photo:
Takuya Matsumi

東京都生まれ。日本大学芸術学部在籍中より舞台芸術に関わる。2004年から2008年までSTスポット横浜プログラムディレクター、2006年株式会社precogの立ち上げに参画、2008年より同社代表取締役。2016年から2018年までアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとしてバンコクとニューヨークに滞在。現代演劇、コンテンポラリーダンスのアーティストやカンパニーの国内外の活動をプロデュースするとともに、サイトスペシフィックなフェスティバルや領域横断的な人材育成事業、動画作品をバリアフリーと多言語で配信するプラットフォーム事業などを手掛ける。海外ツアーや共同制作のプロデュース実績は30カ国70都市に及ぶ。2012年から2014年まで国東半島アートプロジェクト及び国東半島芸術祭(国東半島芸術祭実行委員会主催)パフォーミングアーツプログラム・ディレクター。2019年、True Colors Festival ~超ダイバーシティ芸術祭~(日本財団主催)アソシエイトディレクター兼副事務局長。2020年、アクセシビリティに特化したオンライン劇場「THEATRE for ALL」統括プロデュース。令和3年度(第72回)文化庁芸術選奨・文部科学大臣賞新人賞【芸術振興部門】受賞。

キュレーター(ラーニング)

辻琢磨

Tsuji Takuma[建築家]

photo:
goitami

静岡県浜松市生まれ。横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA修了後、橋本健史、彌田徹とともに2011年に建築コレクティブ403architecture [dajiba](以下403)を設立。403として、2014年「富塚の天井」にて第30回吉岡賞受賞、2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館にて審査員特別表彰、あいちトリエンナーレ2016出展等、国内外への出展多数。2017年に個人事務所となる辻琢磨建築企画事務所を設立後は、403と並行して、建物や空間の断続的でなめらかな変化をテーマに活動している。2019年には、あいちトリエンナーレ芸術大学連携プロジェクトの講師を、2020年から23年まで名古屋造形大学地域社会圏領域特任講師を歴任。現在は静岡県磐田市の建築設計事務所、渡辺隆建築設計事務所の特別顧問も務める。

キュレトリアルアドバイザー(現代美術)

石倉敏明

Toshiaki Ishikura[人類学者/秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授]

シッキム、ダージリン、ネパール、東北日本等でのフィールド調査、環太平洋の比較神話学や複数種をめぐる芸術人類学の研究、アーティストとの協働制作や展覧会企画協力を行う。多摩美術大学芸術人類学研究所助手、明治大学野生の科学研究所研究員を経て現職。2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」に参加。共著書に『Lexicon 現代人類学』、『モア・ザン・ヒューマン マルチスピーシーズ人類学と環境人文学』(以上、以文社)など。

趙純恵

Cho Sunhye[福岡アジア美術館学芸員]

東京都生まれ。福岡市在住。日本国内や東アジア地域での展覧会アシスタント、コーディネーター等を経て、あいちトリエンナーレ2016のアシスタント・キュレーターを担当。2016年より福岡アジア美術館(学芸課収集展示係)の学芸員に着任。専門はアジア現代美術。近年は、汎アジアの移民当事者の美術史および視覚表現についての調査を行っている。美術館で担当した主な展覧会に、「アジア美術からみるLGBTQと多様性社会」(2019)、「福岡アジア美術館開館20周年記念展アジア美術、100年の旅」(2019)、「メッセージ―アジア女性作家たちの50年」(2020)、「水のアジア」(2023)などがある。

 

デザイン

タイプセット、ロゴタイプ

デザイン

伊藤敦志

Ito Atsushi (AIRS)会場サインデザイン

阿部航太

Abe Kotaタイプセット/ロゴタイプ

岡田和奈佳

Okada Wanaka

加納大輔

Kano Daisukeシンボルマーク

アリ・ムラード

Ali Mrad

Webサイトディレクション

中本真生

Nakamoto MasakiWebデザイナー

石井喜博

Ishii Yoshihiro