仏ルーヴル美術館館長、強盗犯が侵入した窓を映す「監視カメラなかった」 察知に遅れ

世界を揺るがしたフランス・パリのルーヴル美術館から総額8800万ユーロ(約155億円)相当の宝飾品が盗まれた事件の続報です。

 

 

ルーヴル美術館のローランス・デ・カール館長は、監視カメラの体制が十分ではなかったことを認めた。画像はルーヴル美術館のバルコニーを調べる鑑識捜査官

 

フランス・パリのルーヴル美術館から総額8800万ユーロ(約155億円)相当の宝飾品が盗まれた事件で、ローランス・デ・カール館長が22日、フランス国会上院(元老院)の公聴会に出席した。

館長は、美術館の監視カメラの体制が不十分で、強盗犯の侵入を早期に察知できず、被害を防げなかったことを明らかにした。

デ・カール館長が公の場で発言したのは、19日の盗難事件後初めて。

館長は、ルーヴル美術館の周辺に設置された監視カメラは「老朽化」し、体制がぜい弱だったと述べた。

美術館の外壁を映していた唯一のカメラは、盗まれた宝石が展示されていた「ガレリア・ダポロン(アポロンのギャラリー)」に通じる2階のバルコニーとは別の方向を向いていたと、デ・カール氏は説明した。

デ・カール氏は「私たちはあの宝飾品を守れなかった」と述べ、「凶悪な犯罪者から」守られている人などいない、「ルーヴルでさえも」と付け加えた。

閣僚らは記者会見やインタビューの中で、美術館の警備体制の不備を否定してきたが、デ・カール氏はルーヴル美術館が「敗北した」ことを認めた。

館長の証言から、世界最多の来館者を誇る美術館における警備の難しさと、警備体制のぜい弱さがはっきりと浮き彫りになった

「非常に不十分な」監視体制、以前から指摘

デ・カール氏は、美術館の周囲を監視するカメラシステムは「非常に不十分」で、館内の一部エリアに設置されたカメラは、現代の技術に対応できないほど古いものだと明かした。

ルーヴル美術館には昨年だけで約870万人が訪れている。

それにもかかわらず、警備への投資が遅れるなど、予算面の課題に直面している実態があるとした。

監視カメラの数を倍にしたいと、デ・カール氏は述べた。 デ・カール氏は2021年に館長に就任した。

その際、以前勤務していたオルセー美術館の近代的な設備とは対照的に、ルーヴルの設備は「時代遅れ」なので注意するよう言われたという。

22日の公聴会で議員からは、セーヌ川に面した外壁にカメラが1台あるだけで、しかもそのカメラが間違った方向を向いていたのはなぜなのかなど、ルーヴル美術館の警備体制を疑問視する声が上がった。

この一つの失敗が、強盗犯の侵入をまったく察知できない状況を招いた。

強盗犯は宝石が展示されていた「ガレリア・ダポロン」に近い場所にトラックを停め、機械式リフトを使って館内に侵入した。

「ルーヴルにはぜい弱性があることを、完全に認めます」とデ・カール氏は議会の公聴会で述べた。

デ・カール氏は、警備員たちが強盗侵入の発覚直後に来館者らを素早く外へ避難させたと称賛したものの、「私たちは、強盗犯の到着を十分に早く察知できなかった(中略)周辺警備のぜい弱性は知られていた」と認めた。

美術館は22日に再開されたが、「ガレリア・ダポロン」は閉鎖されたままだった。

ルーヴル美術館には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」をはじめとする貴重な美術品が収蔵されている。

捜査当局は、10分足らずの間に世界有数の美術館から宝飾品を盗んだ4人組の行方を追っている。

盗まれたのは9点。

そのうちの1点、ナポレオン3世の妻が所有していた王冠は、犯人らが途中で落としたと見られ、現場付近で発見された。王冠は損傷していた。 盗まれた品々は、これまで「評価不可能な、かけがいのない価値がある」とされてきた。ナポレオン1世がマリー・ルイーズ皇后に贈ったダイヤモンドとエメラルドのネックレス、ナポレオン3世の妻であるウジェニー皇后が着用していたティアラ、さらにルイ・フィリップ1世の妻マリー・アメリ王妃が所有していた複数の宝飾品などが含まれている。

デ・カール館長は公聴会で、回収された王冠について、犯人が展示ケースから取り出す際に押しつぶされた可能性が高いと説明。

「初期評価では、繊細な修復はできそうだ」と述べた。 デ・カール氏が公聴会で指摘した美術館の問題点には、過去10年間にわたる監視・警備スタッフの削減や、最新の映像機器に対応できない老朽化したインフラが含まれていた。

同氏は、2026年初頭から警備強化のための作業を開始したいとしている。

しかし、かつて王宮だった美術館の老朽化したインフラを考慮すると、この取り組みには困難が予想される。

デ・カール館長は、強盗事件を受け文化省に辞任を申し出たが、拒否されたという。

同氏は、ルーヴルの現状をめぐる懸念を以前から訴えてきたと、公聴会で述べた。

デ・カール氏がルーヴルとその歴史的コレクションの保護よりも、自己保身を優先したとするメディアの批判的な報道については、同氏は感情的になり、憤慨した様子で反論した。

「館長として、内部告発者として私が警鐘を鳴らしていたことが、ある意味で、19日に現実となってしまったことに傷ついている」 「私たちはルーヴルで重大な失敗を犯した。私がその責任を取る」と、デ・カール氏は述べた。

ローラン・ヌニェス仏内相は22日、犯人は必ず捕まると「確信している」と仏ラジオ「ヨーロッパ1」で語った。

検察当局は、犯人が犯罪組織の指示を受けていた可能性があるとの見方を示している。

 

 

(英語記事 No camera covered Louvre wall where jewel thieves broke in, director says)

「アルカイックスマイル」☺

 

本日は株式会社鶴田一郎事務所のSNSより・・・・・

 

 

2009年から描き始めた仏画ですが、女性の美しさは無限であり、仏様にも通じるものがあると鶴田は感じています。

鶴田美人画の特徴でもある切れ長の目元は、古来より伝わる仏像や仏画に原点があります。

仏様の目は、目を開いていても閉じていない半眼の状態にあり、悟りの境地を表しています。

これは外の世界を見つめながらも同時に自身の内面と深く向き合っている事を示すそうです。

もう一つ美人画にも描かれているのが「アルカイックスマイル」です。

お顔全体の感情表現を抑えつつ、口元にのみわずかな微笑みを浮かべた表情です。

モナリザにも見られる神秘的で 美しい表情として知られています。

鶴田仏画はどこか人間っぽい温もりがあります。

好評につき鶴田一郎仏画展は 11月16日(日)まで、期間延長開催中です。

会場:

無ギャラリー

京都市左京区銀閣寺前48番地

070-4129-4851

会期:

9/19-11-16

10時-16時

※期間中無休・入場無料

ぜひ鶴田一郎仏画の世界をご覧ください。

美人画にも描かれている技法を お楽しみ頂けます!

 

*画像・内容は株式会社鶴田一郎事務所よりお借りしました。

アンディ・ウォーホル 「SERIAL PORTRAITS – SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」

本日は大変貴重な企画展のご案内です。

現在この作家の作品・シルクスクリーン等を所有することは大変難しくなりましたポップアートの第一人者アンディ・ウォーホルの企画展です。

東京での開催となりますが、タイミングの合う方は是非ご覧ください!

 

 

Andy Warhol, Self-Portraits (1977-1986). © The Andy Warhol Foundation for Visual Arts, Inc. / Licensed by Adagp, Paris 2025. Courtesy of Fondation Louis Vuitton Paris. Photo credits: © Primae / Louis Bourjac

 

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、現代美術を代表するアーティスト、アンディ・ウォーホルの名作から知られざる作品までを集めた展覧会「Andy Warhol – Serial Portraits」を開催いたします。

本展は、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンにて、これまで未公開だったフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションを世界各地の観客に届けるという理念に根差した「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として実施されるものです。

アンディ・ウォーホルは多方面で活躍した、ポップアートを代表する巨匠の1人です。

1949年に広告イラストレーターとしてキャリアをスタートしてから1987年に没するまで、ニューヨークを舞台に活動し、非常に多くの作品と功績を残しました。

大量生産されたカラフルなシルクスクリーン作品で有名ですが、同時に映画監督、音楽プロデューサー、ショーデザイナー、テレビ司会者、セレブリティ雑誌の編集者など、さまざまな顔を持っていました。

こうした多彩な活動の中で、ウォーホルは自身のイメージを自在に操り、いくつもの別の顔を作り上げることを楽しんでいました。

これは生涯にわたって手掛けたシルクスクリーンの自画像や、演出された写真、いわゆる「ステージド・フォトグラフィ」の数々からも明らかです。

ウォーホルにとって人物を描くことは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグのカーネギー工科大学(現カーネギー・メロン大学)在学当時から1987年にニューヨークでこの世を去るまで、一貫して芸術活動の中心を占めるテーマでした。

周囲の人々をひたすらスケッチし、写真に収め、フィルムに映し、シルクスクリーン作品にしていきましたが、とりわけ映画スターや上流階級、アート界の著名人たちを好んで題材としました。

こうして長年にわたり蓄積された数えきれないほどの人物像は、やがてその時代そのものを映し出す集合的なポートレートとなったのです。

ウォーホルは若い頃から有名人に関する新聞の切り抜きを集めており、メディアで大きな注目を集めるには自分を効果的に「演出」することが重要だと早くから認識していました。

そしてウィッグにサングラスという出で立ちで謎めいた人物像を作り上げ、そのイメージを積極的にアピールすることで作品の売れ行きにつながるようにしたのです。

ウォーホルは変装と自己演出の達人で、さまざまなポーズで撮った写真やセルフポートレートでは、実に多彩なキャラクターになりきっていました。

ドラァグクイーンに扮した女装姿のポラロイド写真や、生涯にわたって手掛けた数々の「Self-Portraits」は、外見を自在に操る彼の手腕を物語っており、アイデンティティやイメージの操作とは何かという問いを私たちに投げかけています。

1963-64年に証明写真機で撮影された《Self-Portrait》から1981年の謎めく《The Shadow》まで、本展に集められた作品群からは、メディアにおけるウォーホルの人物像の変遷と、彼の芸術的実践における技法や様式の発展を見て取ることができます。

冒頭を飾るのは、1950年代にボールペンで描かれた若い男性のドローイングです。

ほとんど公開されることのないこれらのドローイングは、彼が初期に手掛けていた広告イラストに見られた、表現豊かで個性が色濃く出たスタイルをうかがい知ることができる貴重な作品です。

この卓越した描画力はその後の創作でも折に触れて現れますが、シルクスクリーン作品においては影を潜めます。

本展は、《Unidentified Male》の私的なスケッチから、亡くなる前年に「フライト・ウィッグ(恐怖のかつら)」の名で親しまれる乱れ髪のかつらを被って証明写真機で撮った写真、そして工業的な手法を制作に取入れる探究を続けた集大成とも言える1980年代の《Ten Portraits of Jews of the Twentieth Century》にいたるまで、一貫した探求の軌跡を辿ります。

ウォーホルはサングラスという仮面の奥から世界を眼差し、シルクスクリーンや多様なカメラ技法を媒介としながら、類まれな適応力と革新的な発想力を発揮し続けたのです。

 

スケジュール

開催中

2025年10月2日(木)〜2026年2月15日(日)あと116日

開館情報

時間
12:00 〜 20:00
入場料 無料
会場 エスパス ルイ・ヴィトン東京
http://espacelouisvuittontokyo.com/
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F

アクセス 東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅A1出口より徒歩4分

 

仏ルーヴル美術館で強盗、「かけがえのない」宝飾品などが被害に

ルーヴル美術館に強盗って・・・それも開館した直後に・・・・映画の世界です。

美術界の衝撃なニュースでした・・・・・・

 

盗品には、ナポレオン1世の2番目の妻だったマリー・ルイーズ皇后の、エメラルドのネックレスとイヤリングのセットが含まれていた

 

仏パリのルーヴル美術館で19日、白昼堂々の強盗事件が発生し、「かけがえのない価値がある」とされる宝石が盗まれた。

捜査当局は現在も、犯人らの行方を追っている。 フランスのローラン・ヌニェス内相は、容疑者らが19日朝、ルーヴル美術館が開館した直後に犯行を実行し、数分で盗みを終えたと説明した。

強盗団は、機械式のはしごを使って2階の窓に到達したとみられ、その後、展示ケースを破壊して、スクーターで逃走したという。

今回狙われたギャラリーには、フランス王室の宝飾品が収蔵されている。関係者によると、盗まれたのは9点。

そのうちの1点、ナポレオン3世の妻が所有していた王冠は、犯人らが途中で落としたと見られ、現場付近で発見された。

 

ルーヴル美術館はこの日、来館者を避難させ、終日閉館にした。 内務省によると、宝飾品は現地時間19日午前9時30分頃、「ガレリア・ダポロン(アポロンのギャラリー)」から盗まれた。

パリ地検はBBCに対し、窃盗団がバッテリー式のディスクカッターを使用して建物に侵入したと述べた。

検察によると、犯行には4人が関与し、そのうち2人が建物内に入り、内部で警備員を脅したという。

また、セーヌ川の間近にある窓に、車両に搭載された伸縮式のはしごが設置されていた。

これは強盗団が残していったものとみられている

強盗団は、このはしごを使って2階の窓から侵入したとみられている

フランス文化省によると、強盗団は現場を離れる前に車両に火をつけようとしたが、美術館職員の1人によって阻止されたという。

この事件による負傷者は確認されていない。 盗まれた9点はすべて、19世紀のフランス王室に由来するもので、数千個のダイヤモンドやその他の貴石がちりばめられている。

その中には、ナポレオン3世の妻ウジェニー皇后が所有していたブローチや、エメラルドのイヤリングが含まれていた。

ウジェニー皇后の王冠は、現場付近で発見された。強盗団が逃走を急ぐ中で落としたものとみられている。

ルーヴル美術館のウェブサイトによると、この王冠には金色のワシがあしらわれ、1354個のダイヤモンドと56個のエメラルドがちりばめられている。

捜査当局は損傷がないか調べている。

犯罪者が宝石類を好んで盗むのは、個別の石にばらして現金化しやすいからだと考えられている。

それに対して、美術品は識別されやすく、盗んでも金銭に変えにくいとされている。

ヌニェス内相は、盗まれた品々には商業的価値を超えた、計り知れない文化的・歴史的価値があると述べ、「かけがえのない」、「計り知れない遺産的価値を持つ」ものだと強調した。

ナポレオンの2番目の妻マリー・ルイーズ皇后が持っていた、ネックレスとイヤリング

ナポレオン3世の妻、ウジェニー皇后が身に着けていたティアラ

ウジェニー皇后所有の、ダイヤモンドをちりばめたリボン型のブローチ

ルイ・フィリップ1世の妻マリー・アメリ王妃が身に着けていた品々も盗まれた

マリー・アメリ王妃所有のこのイヤリングの片方も紛失した

マリー・アメリ王妃の王冠は盗まれたが、ウジェニー皇后がかぶっていた別の王冠は、強盗団が逃走中に落とした様子

 

世界で最も来館者数の多い美術館のルーヴル美術館には、19日にも観光客が次々と訪れた。

事件発生と閉館を知らずに来館した人々に対し、警察が退館を促す様子が確認された。

アメリカ人のジム・カーペンターさんとジョーン・カーペンターさんは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を鑑賞しようとしていたところ、警備員に「ギャラリーから追い出された」のだと話した。

ジョーさんはロイター通信に対し、2人は「ガレリア・ダポロン」の前を通され、非常口から退館させられたと述べた。 ジムさんによると、美術館内は「とても混乱していた」。

2人が状況を尋ねた際、警備員からは「技術的な問題が発生している」と説明されたという。

ジョーンさんは「美術館から全員を一斉に追い出すみたいな対応だったので、何かあったんだとすぐに分かった」と話した。

ジムさんは「でも最高だった。長い旅行の最終日で、今日が一番刺激的な日になった」と付け加えた。

 

(英語記事 ’Priceless’ jewels stolen in raid on Louvre Museum in Paris)

「オミナエシ」

本日は株式会社鶴田一郎事務所SNSより・・・・・・・・

 

 

 

 

 

秋の訪れを告げ美しい黄色い花を咲かせる「オミナエシ」 オミナエシの花言葉には、美人・はかない恋・親切とあるそうです。

また名前の由来は、古語で「オミナ(女)」と「エシ(圧)」を組み合わせたもので、花の美しさが美女も圧倒することから名付けられたとされています。

鶴田一郎が描く「おみなえし」は ミューズ(女神)にみたて、花の様に美しく秋の風に髪が揺れ、儚くも凛とした様もあり繊細な作品です。

作品タイトルから読み解く鶴田美人画💐 作品解説は正解も間違いもなく 感じるままに鑑賞して頂くのが一番です!

皆様の感想をお聞かせくださいね♪

作品「おみなえし」

制作:2019年

技法:アクリルオンボード

イメージサイズ:455✖️333mm

額装サイズ:705✖️582mm

作品に関するお問い合わせ

https://www.tsuruta-bijinga.com/product.php?id=201

 


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*画像・内容は株式会社鶴田一郎事務所よりお借りしました。