本日は名古屋市にございます名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」にて開催されます素敵な企画展のご案内です。
奥が深い刀剣の世界・・・・・大変魅力的な内容となっております。
是非、ご覧ください!
新々刀の祖・水心子正秀の没後200年を記念し、「江戸三作」と称される水心子正秀、大慶直胤、源清麿、そしてその一門による傑作刀剣の数々を一堂に集めてご紹介します。
幕末期の刀剣文化を牽引した名匠たちの技と美意識、新々刀の真髄を感じていただける特別展となっております。
見どころ1.
水心子正秀・大慶直胤・源清麿、江戸三作の傑作を展示 江戸時代中期以降、長く平和な時代が続いたために日本刀の需要は次第に減っていき、かつては隆盛を極めた各地の刀工達も苦しい状況に陥りました。
しかし、18世紀後半の江戸時代後期になると、水心子正秀をはじめとする意欲的な刀工達が、鎌倉時代~南北朝時代頃の古刀の鍛錬法を復元すべきであるという「復古刀論」を提唱しました。
この時代の名のある刀工達の中でも、江戸に拠点を構えた3人の名刀工こそ「江戸三作」。復古刀論を大いに広めた水心子正秀、正秀の弟子で師にも負けないほどの腕を持つ大慶直胤、そして幕末の刀工随一の人気を誇る源清麿です。
彼らは古い時代の日本刀を研究し、さらに刀の材料である鉄の製造にも工夫を凝らし、「新々刀」と呼ばれる新しい日本刀を作り上げました。
見どころ2.
江戸三作の系譜の刀工による作品 水心子正秀・大慶直胤・源清麿に学んだ刀工は非常に多く、後世に名を馳せる名工たちを多数輩出しました。
本展では江戸三作の門弟たちの作品も展示し、彼らが師からどのような影響を受けて自らの作品に昇華させていったのかを感じていただけます。
例えば〈重要刀剣〉薙刀 銘 平信秀於大坂 元治元年十一月日は、源清麿の門下で幕末の名工・栗原信秀が手掛けた薙刀。
栗原信秀は、鏡師を経て刀匠・源清麿の門に入り、師に次ぐ名人と称された人物です。本薙刀は、第一次長州征伐の際に幕命で大坂へ赴いた栗原信秀が作刀したもので、豪壮な姿や相州伝の特徴がみられるなど、源清麿一門の作風をよく示した名刀です。
見どころ3.
新々刀の理想となった伝法と比較 そして本展では、新々刀の理想となった伝法の刀剣も展示いたします。
復古刀論を広めた水心子正秀らが理想としたのは鎌倉時代~南北朝時代頃の古刀。
例えば〈重要美術品〉太刀 銘 一 鎺下ニ菊花紋ノ切付アリは、鎌倉時代中期の刀工一派・福岡一文字による在銘「一」の太刀です。
生ぶ茎・生ぶ刃が残り、目釘穴がひとつであるなど当時の姿を極めて良好に保っている名刀です。
本刀はまさに水心子正秀らが指標とした「備前伝」の特徴をよく示した、新々刀の理想的な作品。ぜひ江戸三作の作品と、彼らが理想とした伝法の古刀を比較してご覧ください。
スケジュール | 2025年11月1日(土)〜2026年1月18日(日)
開館情報
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入場料 | 一般 1200円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 300円、65歳以上 1000円、未就学児・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料 | ||||
展覧会URL | https://www.meihaku.jp/event-202511/![]() |
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会場 | 名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」 https://www.meihaku.jp/ ![]() |
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住所 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-35-43 | ||||
アクセス | 地下鉄鶴舞線大須観音駅より徒歩9分、地下鉄名城線矢場町駅4番出口より徒歩10分、地下鉄東山線伏見駅5番出口より徒歩12分 |